DATA BASE – インシグニア着用例

アメリカ陸軍戦闘服のインシグニア着用例

アメリカ軍では将兵の所属や階級などを識別するために記章(インシグニア)を戦闘服の規定位置に縫い付けるように義務付けている。インシグニアの素材や縫い付け位置なども、近年変化しつづけており、ここでは現代陸軍において最も一般的な着用例を紹介する。

A:エリ
B:左肩
C:右肩
D:左胸
E:右胸
F:左胸ポケット・フラップ上
G:右胸ポケット・フラップ上
SSI:Shouldar Sleeve Insignia
=「袖章」肩パッチのこと
左胸のポケット上部ラインに沿って陸軍識別章(U.S.ARMY)、その上には戦闘・技能章を着用。

右胸には自分の名前を刺繍したネームタグをつける。
エリには階級章をつける(ベトナム戦争以前は両腕の部隊章下に大型のものをつけていた)。

左肩は縫製ラインから1センチほど下に所属する部隊章をつける。
また、右肩には以前に所属していた部隊章をつける場合もある。

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例1
第82空挺師団2等軍曹
ベトナム戦争に従軍。当時は在ベトナム・アメリカ陸軍に所属していた。
例2
第101空挺師団3等軍曹
ベトナム戦争に従軍。アメリカ陸軍識別章の上は、降下兵章およびCIB(戦闘歩兵章)
例3
第35通信旅団
この服の持ち主は、すべてピン・オンの記章を使っていたのか、階級等は不明である。
例4
第1軍団支援コマンド
エアボーン・タブは、この部隊が空挺部隊であることを示す。右胸の外国軍降下兵章に注目。
特殊部隊曹長
第25歩兵師団に所属してベトナム戦争に従軍。CIBの獲得者。
ジョンF・ケネディ特殊戦センター学校伍長
ポケット・フラップ上は、パスファインダー章。
第1特殊作戦コマンド4等特技兵
降下兵章を持たぬ者でも、部隊が空挺能力を持つ場合は、エアボーンタブをつける
第9歩兵師団LRP
ネームとアメリカ軍識別章を直接刺繍したタイプ。これはベトナム戦争中に流行した。
MACVエアボーン・エレメント
ポケット上のリーコンドー・パッチと右胸の南ベトナムレンジャー章に注目。
第4歩兵師団前線
歩兵大隊所属LRP

中尉
第173空挺旅団
第75歩兵連隊N中隊

2等軍曹
第1騎兵師団第3旅団
第9騎兵連隊

2等軍曹
在ベトナム・アメリカ陸軍
軍事情報科大尉

直接刺繍記章
第1騎兵師団
SSIは、ベトナム戦争当時の簡易型生地との独自な馴染みに注目。
第1騎兵師団
4等特技兵
典型的な初期型ファティーグのパッチ着用例
第1騎兵師団
パイロット准尉
ベトナム戦争中は多くの准尉航空士が活躍した
第1騎兵師団
第9騎兵連隊F中隊

ブルーズ小隊少尉
第25歩兵師団
憲兵中尉
カラーSSIの着用例
第23歩兵師団
第198歩兵旅団

曹長
第1歩兵師団
騎兵中隊スカウト
ベトコン・ハンティング・クラブ
第101空挺師団
第5歩兵師団ベトナム従軍経験者

カラー/サブデュードパッチの混用例
第101空挺師団
同師団での2度のベトナム従軍者

サンドイッチSSI
第101空挺師団
軍曹
サブデュードSSI&手書き階級章
第1航空旅団
1等兵
カラー階級章